新たに生まれる

 ヨハネによる福音書3章1~16節      

 

「神様の呼びかけに応える」ことが今年のテーマです。神様の呼びかけに応えた人は永遠の命をいただいて、新しく生まれ変わります。

 

1.夜の訪問者(2節)

 ファリサイ派に属するニコデモは、ユダヤ人議員として高い地位を持つユダヤ教信徒でした。彼は、イエス様の行う奇跡、そして語りになる言葉に、強く惹かれていました。そのため、自分の立場を考慮し、夜な夜なイエス様のもとを訪れます。

自分の地位に傷がつかないように暗闇の中、イエスの元へ出向くニコデモでしたが、彼はそこまでしてもイエス様に近づきたい求めがあったことも想像できます。人は心の奥底に、自分でも知らない暗闇があります。そこに光を差し込み解き放つことのできるのは、神様の御力のみです。ニコデモは、そのことを知らずにいました。

 

2.新たに生まれる(7~8節)

 『あなたがたは新たに生まれなければならない』。私たちはこの地で今生きています。罪があり、死が人に恐れをもたらす世界です。しかし、イエス様を信じる信仰によって神様から来る命に生きる人は、自分が天国に国籍があり、罪は赦され、死に勝利して生きる新しい命の生き方を知っています。聖霊なる神様は、思うままに私たちに働いて、私たちを風のように自由に解き放つのです。

 

3.上から来る命(14~16節)

 『永遠の命』は神様からいただく命です。この命は、日常の延長ではありません。新しい性質の命であり、信仰を通して始まり、復活を通して完成する命です。神は、その独り子をお与えになったほどに私たちのいるこの世を愛されました。そしてわが子を十字架に架けて、私たちに新しい命をお与えになったのです。イエス様の十字架は、神様が愛してやまない私たちが新しい命を受け取る「栄光の時」であることを覚えましょう。

 

<思い巡らしてみましょう>

 あなたの心の中に、闇がある事を知っていますか?あなたは、新しい命が私たちの根本から新しくして、生まれかわることを信じていますか?永遠の命は、地上の命の延長ではありません。まったく新しい性質の命です。