神様の約束

   創世記15章1節~21節    

 

 神様はアブラムに二つのことを約束(契約)しました。一つは星の数ほどの子孫を与えるということ(5節)。もう一つは約束の土地を与えるということ(7節)。

その約束の確認の中で、「主の導きに応える」ということに注目していきましょう。

 

1.恐れの中で主に応える

 今日の個所に先立って、アブラムは大国エラムの軍勢と戦って、甥のロトとその一家を救出してきました。それは信仰による華々しい勝利でしたが、どうやらその後、アブラムは恐怖に襲われたようです。大国による報復を恐れたのかもしれません。あるいは、隣国(ソドム)への毅然とした態度が相手の気分を害したかもしれないと心配したのかもしれません。しかし、主はアブラムに言いました。「恐れるな、アブラムよ。わたしはあなたの盾である。(1節)」

 人は世を恐れ、他人を恐れます。しかし、恐れるな、という主に応えましょう。

 

2.主に応えて義とされる

 いまだに子どもを与えられない状況で、アブラムは主の子孫を与えるという約束の意味をはかりかねます(2節)。ところが、主は具体的な説明はなく、それでもあなたの子孫は星の数のようになると言います。この現実からかけ離れた驚くべき約束の言葉を受け、「アブラムは主を信じた(6節)」とあります。そして、「主はそれを彼の義と認められた」のです。義とは神様と正しい関係にあることを意味します。状況によらず主の言葉に信仰をもって応える時、私たちは義とされます。

 

3.一方的な愛に応える

 もう一つの土地を与えるという約束も、異邦人が大勢住んでいる現状を見る限り、不可能に見えます。そこでアブラムはどうやってその約束の確証を得られるかと主に尋ねます。主は古代社会で一般的だった契約方法を用いて(裂いた動物の間を通る)アブラムに約束をします。特徴的なのは、本来は契約する両者が動物の間を通るのですが、ここでは神様だけがそうなさったということです。

 私たちと神様はギブアンドテイクの関係ではありません。私たちに一体何が返せるでしょうか。主は見返りなく、一方的に私たちを愛しておられます。

 

<思い巡らしてみましょう>

 あなたの恐れは?置かれた状況は?主の約束と愛に応答しましょう