さあ、目を上げて

   創世記13章1節~18節    

 

 人生には選択や決断がつきものですが、その際に「主に信頼して道を選ぶ」ということが大切です。箴言3章5~6節にはこうあります。「心を尽くして主に信頼し、自分の分別に頼らず、常に主を覚えてあなたの道を歩け。そうすれば、主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる」

1.自分の分別に頼って…

 今日の個所ではアブラムと甥のロトが、それぞれ別れて住む場所を選んでいます。しかし、その選択は対照的でした。ロトは選択権を先にゆずってもらい、「目を上げて眺めると(10節)」、土地が肥沃で文化も進んでおり、非常に魅力的に見えましたので、東の地を選びました。ところが、そこに住む人々は邪悪で、神様に背いて多くの罪を犯していた人々でした(13節)。ロトは自分の分別に頼り、神様との関係を考えることを忘れてしまっていたようです。やがて、その地のソドムとゴモラの滅びに彼は巻き込まれかけて、大変な目にあいます。

 

2.さあ、目を上げて

 一方、アブラムは主に言われて「目を上げて(14節)」、神様が与えようとしているものを見せてもらいます。その目に映るのは、まだ異邦人がたくさん住んでおり(7節)、自分には子どもの一人も与えられていないのに、必ず与えられると神様に約束された大地と数えきれない子孫たちでした。主に信頼して、主が何を見せようとされているかに注目する人は幸いです。

 

3.まずは祭壇を築く

 アブラムの主に信頼して歩む姿を象徴しているのが、どこに行ってもまず「祭壇を築いた(4節、18節)」ことです。それは礼拝と祈りの場所です。

 神様との関係を優先して築く人は、目に見えるものがどうあれ、神様の与えてくださる祝福に気づくことができます。

 

<思い巡らしてみましょう>

1.何かを選ぶ時、何を基準にして判断しますか。

2.「これは神様の導きだ」と感じて、困難を乗り越えたことはありますか。

3.祭壇を築くとは、それぞれの生活の中で具体的にどういうことでしょうか。