ついてきなさい
マタイによる福音書4章18節~22節
今年度の主題聖句は、ヨハネ15章16節です。この箇所を心に留めて、イエス様が声をかけられた4人の弟子たちの姿から、「神様の選び」について御言葉に聴いていきたいと思います。
今日の箇所は、イエス様がご自分の弟子となる人たちに、自ら声をかけられる場面が描かれています。
1.神様についてゆく(19~20節,22節)
イエス様はガリラヤ湖で漁をする2組の兄弟に目を留められ、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と声をかけられました。漁師であったこの兄弟たちが一番なじみ深いと譬えで声をかけられたのです。2組の兄弟は、すぐにイエス様に従いました。彼らはそれまで、生活を支えていた漁師をやめ、自分の財産である舟を捨て、大切な人である父をおいて、イエス様に従いました。自分の人生の拠り所を、イエス様におき替えたのです。
2.神様の選び(18,21節)
イエス様が声をかけた兄弟は、後に十二使徒となるペトロとアンデレの兄弟、ゼベダイの子ヤコブとヨハネでした。ペトロは十二使徒の筆頭と呼ばれる弟子に、ヨハネは福音書を描いた弟子になり、弟子の中でもイエスに愛された名の知られた弟子たちです。また、ペトロ、ヤコブ、ヨハネはイエスに特に愛された弟子と言われ、イエス様が苦悩を祈られた「ゲッセマネ」でも、この3人を連れて山に登られました。アンデレは、そこには含まれていません。神様の救いの選びはすべての人に同じです。しかし、神様の使命をお与えになる選びは、人の目にはさまざまに映ります。神様に用いられるところは、時に人の目には、日向と日陰のように不公平に見えるかもしれません。しかしすべてが、神様の目には尊い働きであるのです。
3.選ばれた者の人生
イエス様についていった4人は、ガリラヤ湖の小さな町の漁師でしたが、十二使徒として、選ばれ、「人をとる漁師」となって、福音を宣べ伝え、多くの人を神様の救いへと導きました。また、聖書にも記され、2000年以上たった今の私たちも4人の名前を知っています。神様に選ばれ、神様に従って生きる人生には、私たちの想像を超えた、驚くような未来が約束されています。
<思い巡らしてみましょう>
神様と共に、あなたも神様のご用意された道を歩みませんか?