全世界に行って

   マルコによる福音書16章9節~20節     

 

 マルコによる福音書の結びのメッセージに耳を傾けてみましょう。

1.全世界に行って

 復活したイエス様は弟子たちの前に現れました。そして、これから教会となる彼ら(弟子たち)に使命を与えられました。

 「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい(15節)」

 教会の使命はイエス様の福音を宣べ伝えることです。特にイエス様は「全世界に行って、すべての造られたものに」と言われました。すべての「場所」に行き、すべての「人」に福音を伝えるのです。あなたが今置かれた場所で、またこれから遣わされる場所で、さらにはまだ見ぬ世界まで、大きな主の御業に加わりましょう。

 

2.福音を宣べ伝える

 福音(良い知らせ)の中心は、イエス様を信じて救われるということです。そのことをイエス様は次のように表現しています。「信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける(16節)」

 後半のパンチが効いていますが、それは前半の福音を際立たせるためです。「滅びの宣告を受ける」と訳されているのは、「罪が確定する」とか「有罪判決を受ける」と言った意味の言葉です。信じないから滅びると言うよりも、本来滅ぶべき者をイエス様が救ってくださったということが伝えたいことなのです。

 イエス様は十字架であなたの一切の罪の罰を代わりに受けてくださっています。そのことを信じて受け取る人(信じて洗礼を受ける者)は、完全に赦されます。この一方的で、こちらの得でしかない福音を私たちは宣べ伝えるのです。

 

3.イエスご自身が

 マルコによる福音書には二つの結びが記されています。どちらも共通していることは、イエス様ご自身が弟子たち(教会)と一緒に福音を伝えられたということです。復活したイエス様はやがて天に帰られましたが、その霊(聖霊)が私たちに与えられました。今も主イエスは共にいます。

 

<思い巡らしてみましょう>

 イエス様の福音を信じて受け取りましょう。そして伝えましょう。