聖霊

  ヨハネによる福音書14章15~21節    

 

   聖霊とは、どなたでしょうか。イエス様が語られた言葉に耳を傾けましょう。

 

 

1.聖霊は神様そのもの

 実は聖霊は聖書の最初から登場しています。創世記の1章2節に、世界のすべてを造られた神様が「神の霊」と呼ばれて出てきます。その方が「光あれ」と言って世界が生まれました。

 「霊」という言葉で誤解されがちですが、聖霊は基本的には目に見えないですが、現実に生きて存在しておられる主ご自身です。私たちと同じ格好をしていないだけで、(造られた私たち以上に)思い、考え、私たちに語りかけ、関わってくださる神様です。イエス様も「弁護者」とか「この方」という言葉を用いて、聖霊が人格を持っておられる主であることを教えています(15~17節)。

 

2.聖霊はイエス様の霊

 クリスマスの出来事が書かれた聖書の個所には、その神様の霊(聖霊)によって母マリアさんは身ごもり、イエス様が生まれたことが書いてあります(ルカ1:35)。

 こうして、イエス様は神様が人となった方であり、それは言い方を変えれば聖霊が人となった方であることが分かります。「三位一体」という神学用語が、本来の意味を離れてよく用いられるので理解を難しくしています。しかし、天地を造られた主も、目には見えないけれど私たちに現実に関わってくださる聖霊も、イエス様も本質的に同じ方なのだという、意外とシンプルなことなのです。

 ですから、イエス様は復活してから天に昇り、今は肉体を持った主はこの地上におられませんけれど、私たちは見捨てられたわけではなく、むしろ肉体を持たない分、より密接にイエス様と共にいることができるのです(18~19節)。

 

3.聖霊は真理を悟らせてくださる

 聖霊は私たちに働きかけ、罪と救いをはじめとした聖書の真理を理解させてくれます。また、信じてイエス様を受け入れる人の内に住み、共に歩んでくださいます。

 

 ① 霊という言葉にどんなイメージがありましたか?聖霊との違いを理解できましたか

 ② クリスチャンの人は、聖霊の働きを感じたことがあったら分ちあってみてください

 ③ 「聖霊なる神様、聖書の教えが分かるように教えてください」と祈ってみましょう