飼い葉桶の赤ちゃん

   ルカによる福音書2章1~20節   

 

 クリスマスおめでとうございます!イエス様の誕生をお祝いしましょう!

 今日の聖書箇所は、羊飼いに天使が救い主がお生まれになったと告げる場面です。天使たちは羊飼いに「布にくるまって飼い葉桶に寝ている乳飲み子」が、「あなたたちへのしるし」だと告げます(12節)。

 

1.布にくるまって

 イエス様を布にくるんでいたのは母マリアです(7節)。この時、おそらく十代の女性だったマリアにとって、慣れない土地で、助けてくれる人もなく、初産を迎えたのは本当に恐ろしく、心細いことだったと思います。ヨセフと二人、貧しい中で旅をしなければならず、満足な準備もできずに劣悪な環境で出産を迎え、必死で赤ちゃんを産んで、精一杯の手当てがこの「布」だったのでしょう。

 救い主のイエス様は、誰よりも貧しい姿で生まれてきました。これがしるしです。

 

2.飼い葉桶の中に

 羊飼いたちは飼い葉桶の中にイエス様を見つけました(17節)。当時の飼い葉桶は、桶といっても細い溝が掘られた石だったと言われています。そこに動物のエサになるわらなどが置かれました。その上にイエス様は寝かされていたのでしょう。飼い葉桶があるということは、ここは家畜の世話をする場所です。これも当時は小屋ではなく、洞穴で家畜を飼っているのが一般的だったそうですから、本当にみじめでみすぼらしい姿でイエス様はいました。逆に、だからこそ、社会的に除け者とされていた羊飼いが来ることができました。これもしるしです。

 

3.寝ている乳飲み子

 イエス様は羊飼いの前で、寝ている乳飲み子の姿でした。自分では何もできない、そして、本当に弱い存在の寝ている赤ちゃん。そのイエス様の姿もしるしです。

 救い主のイエス様は、あまりに貧しく、みすぼらしく、小さくて弱い姿でした。きっと目を留めない者が多いでしょう。しかし、同じように貧しく、みすぼらしく、小さく弱い者には、自分のために来てくださった主の姿が見えるでしょう。

 

<思い巡らしてみましょう> 

 小さく貧しい主イエスの姿に目を留めましょう。