聖霊の証言

マルコによる福音書12章35~37節  

 

 聖霊とは神様の霊です。言いかえれば、目に見えないけれども、確かに私たちの人生に働かれている神様ご自身のことです。

 1.律法学者の誤解

 今日の個所では、イエス様が聖書の専門家である律法学者が、残念ながら最も大切なことを誤解していると明らかにしています。

 多くの律法学者はイエス様に嫉妬心を感じて敵対的でした。ところが、この個所の直前では、イエス様の言動を見て感動し、尊敬をもってイエス様と話した律法学者が出てきました。イエス様はその律法学者を「あなたは、神の国から遠くない(34節)」と言って評価しました。しかし、「遠くない」という通り「あと一歩」が必要だということでもあるのです。

 律法学者の誤解は「救い主はダビデの子孫の人間だろう」というものでした(35節)。つまり、偉い「人」という域を出ることがなかったのです。「あと一歩」はイエス様を主(神様)が人となられた方だと、「信じる」ことだったのです。

2.聖霊の証言

 では、そのような神を信じる信仰は、いったいどこから生まれるのでしょうか。続いてイエス様は言います。「ダビデ自身が聖霊を受けて(主だと)言っている(36節)」そうです。イエス様を主と信じる信仰は、聖霊によって悟ることによって生まれるのです。

 冒頭に書いたように、聖霊とは主ご自身の霊です。あなたが信じたいと願って求めるならば、聖霊があなたに信仰を与えてくれるでしょう。

3.聖霊と証言

 また、聖霊を受けるとイエス様を「わたしの主(36節)」と信仰告白し、他の人にも伝えることができるようになります。当然のことですが、信仰は常識を超えたものですから、信じない人にとってはそれは「愚かなものですが」、信じて救いを受け取る者には「神の力です」(第一コリント1:18)。求めなさい、そうすれば与えられます。聖霊を受けて、信仰をもってイエス・キリストを証ししましょう。

<思い巡らしてみましょう>

 イエス様をどう信じていますか。聖霊を求めて祈ってみましょう。