造り主への信仰
マルコによる福音書12章13~17節
今年度の主題「信仰、希望、愛」から、今日は特に「信仰」に注目して、聖書の御言葉に耳を傾けたいと思います。
今日の個所では、イエス様をねたむ指導者たちから、「ファリサイ派やヘロデ派(13節)」の人々が刺客として送られてきました。イエス様の「言葉じりをとらえて陥れようと」したのです。
それぞれ、旧約聖書の律法と、政治問題に長けた人々が、ねたみのために協力して知恵を巡らして、練りに練った悪意のある質問をします。それが「皇帝に税金を納めるのは」正しいか、正しくないか、という質問です。正しいと答えれば、民衆の人気を失い、正しくないと答えれば、皇帝反逆罪だと告発できます。
イエス様は税金納付に使うデナリオン銀貨に描かれた、皇帝の肖像と銘を示して、「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい(17節)」と答えました。
1.造り主への信仰
イエス様は皇帝を否定することなく、そのはるか上に立つ全能の主を思い出させました。刺客として来た人々は驚き入り、去っていきました。私たちの信仰は、世界の創造主であり、すべての権威と力を持つ主なる神様を信じる信仰です。
2.主と共に世で「生きる」信仰
また、信仰とは概念や哲学ではなく、「生きること」、それも主と共に生きることに他なりません。ですから、イエス様は「皇帝のものは皇帝に」と言われました。信仰を言い訳に、「世の中のことは適当に」とも「すべての権力は敵だ」とも言うべきではありません。私たちの信仰は、世にひれ伏すことはありませんが、主の造られたこの「世」の中で、主と共に生きる信仰です。
3.主イエスを信じる信仰
このマルコによる福音書の、全体を通して問いかけられているテーマは「イエスとは何者か?」ということです。もちろん、答えも示されています。すなわち、この方こそ、人となられた主です。既に、今日の刺客をはじめ、多くの敵意ある「試し」が行われ、聖書はイエス様こそ主であると証します。この信仰で歩みましょう。
<思い巡らしてみましょう>
主をどのように信じていますか?創造主、全能者、共にある主・・・