命を秤にかけると

マルコによる福音書8章31節~9章1節  

  イエス様に従う生き方とは何かが語られます。

  1.すべての人への招き

 イエス様は、既に弟子としてついて来ている者も、態度を決めずに何となく集まる群衆も、あらためて一緒に呼び集めて、イエス様に従うということを教えて言いました。「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい(34節)」これは、あなたへの招きの言葉です。

2.命を得るためには 

 イエス様に従う生き方は、自分に従う生き方を捨て、神様から与えられた使命に人生を懸けて応える生き方です。

 そう聞くと、自分を失ってしまうように感じる人がいるかもしれません。しかし、実は逆なのです。「自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである(35節)」と、イエス様は言われます。「自分の生き方」にこだわる人は、生き方を探すことに一生を費やして、最終的には永遠の命すら受け取らずにそれを終えます。しかし、私たちの命の価値や意義を与えてくださる方に、与えられた命を費やす人は、神様の大きな計画に加わり、地上の歩みを終えたのちは永遠の命に至るのです。

 3.命を秤にかけると

 「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか(36~37節)」

 死んだら終わりだと信じる人は、その通りそれを受け取るでしょう。しかし、それでは人生を費やして、たとえ全世界を手に入れても何があるでしょう。

 一方で、あなたの命を買い戻すのに、自分の命を秤にかけて支払った方がいます。イエス・キリストです。あなたのいっさいの罪を赦し、裁かれる命を代わりに支払い、天国と永遠の命を約束した方です。与えられる命を受け取って生きますか。

 世界が何と言おうと、イエス様があなたの命をご自分の命以上に大切だとしていることを、恥じてはいけません(38節)。

 <思い巡らしてみましょう> 

 わたしに従いなさい、というイエス様の招きにどう応えますか。