神様が私の財産
詩編16篇1~11節
今年度の主題「絶えず祈りなさい」に合わせて、聖書の祈り集とも言える詩編に目を留めましょう。
1.主が私の「幸せ」
詩編16篇は信仰告白と賛美の祈りだと言えます。まず作者であるダビデは「あなたはわたしの主。あなたのほかにわたしの幸いはありません(2節)」と言って、主こそが自分の「しあわせ」なのだと告白しています。信仰的で、情熱的な素晴らしい信仰告白の祈りです。
あなたの幸せはどこにあるでしょうか?お金や人の評価でしょうか。あるいは家族や友人でしょうか。どれも大切なものですが、それは主がいるから与えられているものであり、与えられているから喜びを感じるもので、幸せ「そのもの」ではありません。主こそが私の幸せですと告白する人は文字どおり豊かな神様との交わりに生きる幸な人です。
2.主がわたしの「財産」
次にダビデは「主はわたしに与えられた分(5節)」、また「わたしは輝かしい嗣業を受けました(6節)」と信仰を告白します。
旧約の時代、イスラエルの民は約束の土地を与えられ、12部族でそれを分けるように神様に導かれました。その与えられた土地を「嗣業の地」と呼びました。主から与えられた財産です。
しかし、ここでは他ならぬ主こそが、自分にとっても最高の財産だと告白しているのです。主は私たちを誰よりも愛しておられる方で、ご自身をも惜しまずお与えになる方です。心から主を迎えて喜びましょう。
3.絶えず祈りなさい
最後に「わたしは絶えず主に相対しています。(8節)」とダビデは言います。絶えず主に相対するとは、まさに今年度の主題聖句である「絶えず祈りなさい」の本質です。祈るとは呟くことや、願うばかりのことではなく、主と向き合い、主を喜ぶことにこそあります。この祈りの世界を歩んでいきましょう。
<思い巡らしてみましょう>
あなたの幸せは?あなたの財産は?絶えず祈りましょう