神は逃れ場、砦
詩編46篇1~12節
詩編の祈りに耳を傾けましょう。特に今日は神様への信頼を告白する祈りです。
1.神様は逃れ場
今日の詩編は神様の民が、神様への信頼を告白する内容となっています。「信仰告白」は賛美と表裏一体の大切な祈りです。まず今日の箇所は、こう告白します。
「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦、苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる(2節)」
第一に、主なる神様は苦難の時に「避けどころ」となってくださる方だと言います。私たちは普段、弱みを見せてはいけないと感じたり、誰かに頼ったりするのは恥ずかしいことだと考えてしまう社会の中で生きているかもしれません。しかし、聖書は神様を避けどころとして逃げ込むことを、むしろすべきこととして、教えています。信仰の成長とは、より自分の弱さを知ることであり、だからこそ、より「すぐに」主に信頼し身を寄せることができるようになることです。
2.神様は砦、力
また、神様はわたしたちの「砦」だと告白します(2節)。ここでいう砦とは、わたしたちに「力を与える源」を意味しています。主はまさに、わたしたちの力の源なのです。地震や津波のような自然の力に私たちは翻弄され、揺り動かされます(3~4節)。人や国も争い、戦争や悪意に揺れています(7節)。しかし、主がおられるところは「揺らぐことがない(6節)」のです。
聖霊なる神様は信じる者すべての内に住まわれる方です。主の霊がわたしたちの内におられることを知る時、わたしたちは力を得、平安を与えられます。主は「苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる(2節)」と信じて告白しましょう。
3.万軍の主はわたしたちと共にいます
さらに詩編は「万軍の主はわたしたちと共にいます(8、12節)」と告白します。
万軍の主という表現は、主なる神様(聖書の神様)こそが、天地万物を造られ、また統べ納めておられる方だと示すものです。「力を捨てよ、知れ、わたしは神(11節)」という通り、私たちが静まって主を信じることが、真の平和の一歩です。
<思い巡らしてみましょう>
苦難の時、主に逃れていますか。信頼していますか。