今日いなかった私

申命記28章69節~29章14節

かつてエジプトを脱出した時に、神様の民となる約束(契約)を結んだイスラエルの民は、やがて神様を信頼せずに心が離れ、40年間の荒野を放浪することになりました。その月日の中で最初の世代がいなくなり、新しい世代となったイスラエルの民が、今や約束の地に入ろうとしています。そこで、神様はこの新しい世代とあらためて神の民とする約束を結ぶことにしました。

1.御前に立つものは皆

 約束の地を前にして、モアブと呼ばれる土地で再び神様との契約が結ばれます。そのために、全てのイスラエルの民と、さらには寄留する外国人までも呼び集められました。そこには老若男女、肩書き、職業など、いかなる別もなく、寄留者でさえ主なる神様の御前に立つものは、契約の対象となりました。

 神様との関係においては、その御前に立つことが大切です。主はあなたを呼び集めています。その呼びかけに応えて御前に進み出ましょう。

2.呪いの誓い

主の契約とは、神様があなたを御自分の民とし、自らあなたの神となられるという約束です(12節)。現在の私たちに合わせて言えば、神の家族、天国の民としてハッキリと宣言してくださるということです。その一方で、この祝福の契約には「呪いの誓い(11節)」が伴うと書かれています。それは、神様を捨てて、逆らう道を行くならば滅びが待っているという強烈な呪いです。

しかし、私たちはその呪いをイエス・キリストが代わって十字架で受けてくださったことを知っています。イエス様を信じる者は一人も滅びることがありません。

3.今日いなかった私

 この契約は「今日、ここに我々と共にいない者とも結ぶ(14節)」と神様は語られます。モーセたちが主の御前に立ったあの日が「今日」です。そして、その「今日」いなかったけれども、今、神様の御前に立っているのがあなたです。

永遠の昔からあなたを覚えておられる主を信じ、その信仰に歩み始めましょう。

 

<思い巡らしてみましょう>

神様はあなたを天国の民、神の家族となるように今日招いています。