来る人、招かれる人
マルコによる福音書3章7~19節
イエス様の評判を聞いて人々が各地から集まってきました。
1.押し寄せる人々
イエス様に好意的な態度で集まってくる人々の中にも、大きく二種類の立場の人たちがいました。一つはイエス様を先生として学ぶ「弟子」と呼ばれる人々です。ほかの聖書の個所を参考にしてみると、少なくとも70人以上の弟子たちがいたようです。彼らはイエス様ご自身を求めて「従う」人々でした(7~8節)。
一方で「群衆」と呼ばれる、奇跡や癒しを期待してついてくる人々もありました。特に病気をいやしてほしいと願う人たちは、イエス様に触れたいと押し寄せたので湖の舟に避難しなければ危険なほどでした(9~10節)。
実際はイエス様ご自身にこそ救いがあるのですが、群衆たちにもイエス様は親切に接しました。あなたは何を求めてイエス様のもとへ行きますか。
2.汚れた霊も来た
人だけでなく、悪霊もいました。皮肉なことに、悪霊が他の誰よりもイエス様が「神の子」だとよく分かっていました(11~12節)。
神の子、すなわち神が人となられ、私たち一人一人を救いに来られたのだということは、まさに聖書の示している「福音」です。イエス様を求める人は、やがてそのことが本当に分かるようになってきます。
3.十二使徒の任命
弟子たちの中から、イエス様は12人を「使徒」として選んで「呼び寄せ」ました(13~15節)。押し寄せた「群衆」とは反対に、彼らが呼ばれたのは派遣されるためでした。イエス様を求め、イエス様が神の子で救い主であるとわかると、今度は福音を伝えるために遣わされます。イエス様が与えてくれるのは、単なる問題解決や、何もない平穏ではなく、神様の使命に生きる本当の生き方なのです。
使徒たちは決して特別な人ではありませんでした(16~19節)。普通の人がイエス様を求め、ついていき、招かれて使徒になりました。すべての人が招かれています。イエス様に応答して従いましょう。
<思い巡らしてみましょう>
イエス様に何を求めてますか。あなたもイエス様に呼ばれています