時は満ちた

マルコによる福音書1章9~15節

イエス様が伝道を始めるまでの三つの出来事に目を留めます。

1.この人がそれだ!

最初の出来事はイエス様が洗礼者ヨハネを通して洗礼を受けたことです(9節)。洗礼を受けるとイエス様に聖霊が下り、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という神様の声を聞きました(10~11節)。まわりの人々もそれを聞いて「おお、この人が!」と驚いたでしょう。しかし、重要なのは人々の考えよりも主がイエス様を「あなたは」と言って救い主と決めておられるということです。

「イエスは主である」ということが、私たちが信じても信じなくても事実であると聖書は語っているのです。あなたは信じますか。

2.神のプリンス

次にイエス様が荒野で悪魔の誘惑に出会う出来事が記されています(12~13節)。そこで注目したいのは、その記述の短さと、「天使たちが仕えていた(13節)」という言葉です。ここには、どのようにしてイエス様が悪魔に打ち勝ったかということは書かれていません。当然のごとくそれを乗り越えていく、天使を従えた「神の子」、まるで神のプリンスのような堂々とした姿がよく表されています。

主イエスは、単なる偉人ではなく、本当に人を救うことができる神の御子であると聖書は語っています。あなたは信じますか。

 

3.神の時、神の国

最後にイエス様がその働きの最初に語った言葉が記されています。ここにはイエス様が伝えたい「福音」が一言でまとめられています。「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい(15節)」

主なる神様が人となり、私たちの主となる時がいよいよ来たということです。強調されているのは、神様の時が来たのだから、私たちは決断をしなければならないということです。悔い改めてイエス様を信じる人は救われると神様は約束をしています。信じる人は幸いです。

 

<思い巡らしてみましょう>

イエスを救い主、神の御子と信じる者は救われる。これが福音です。