神の武具を身につけて

エフェソの信徒への手紙6章10~20節

具体的な信仰生活の教えも最後になりました。使徒パウロが熱く語ります。

1.本当の戦いは

 まず、パウロはあらためて「主に依り頼み(10節)」と、自分や人の力に頼るのではなく信仰によって主の力に頼ることを確認しています。なぜなら、私たちの信仰生活を脅かす本当の敵は、他の人や出来事のような「血肉を相手にするものではなく(12節)」、信仰の戦いは霊的なものであるからです。
 人生の戦いの全体像を知らないまま人や事に振り回されて信仰を失うことこそ、まさに悪魔の思う壺なのです。イエス様は「わたしは既に世に勝っている(ヨハネ16:33)」と宣言しています。信仰に堅くたち、最後まで信頼する人は勝利を得ます。

 

2.神の武具をつけて

 この戦いは信仰を「守る」戦いですから、神の武具を身につけて防御をかためることが大事です。「真理」であるイエス様を帯として身につけましょう。神様ときちんと向き合う「義」の関係を胸当てとしてつけましょう(14節)。福音を伝える準備を履物として履き(15節)、「信仰」を盾として全ての攻撃を退けましょう(16節)。「救われている」という罪の赦しと天国の約束は、たとえ命を脅かすような出来事を前にしても、兜となってあなた信仰を守るでしょう(17節)。
 最後に唯一の武器として「聖書の神の言葉」が霊の剣として与えられています(18節)。荒野の誘惑を退けたイエス様のようにあなたは聖書の言葉で、すべての誘惑に打ち勝つでしょう。

 

3.祈りのスクラムを組んで

 最後にパウロは祈り続けることをすすめ、またパウロのためにも祈ってくれるように要請しています。信仰の歩みは孤独な戦いではなく、教会が、クリスチャンが互いに祈りのスクラムを組んで進むものです。互いに祈り、励ましあいながら主イエスの道を歩みましょう。

 

<思い巡らしてみましょう>

人や事に惑わされないようにしましょう。互いに祈りましょう。