ミカ書 ５章１節
アドベント(待降節)です｡救い主イエス様を与える神様の約束(預言)を見ましょう。
1.ミカ書
ミカ書は預言者のミカが､文字通り神様から預かった言葉を民に伝えたものです。ミカは紀元前７世紀の前後に活動していました。当時、ユダヤ人の地域では、北王国イスラエルが滅び、南王国ユダも神様に従う王様と従わない王様が入れ替わり立ち替わり出てくる不安定な時期でした｡そんな中で､地方の町の出身であるミカは、大胆に国の指導者たちや宗教指導者たちに悔い改めを迫る預言を語り伝えました。激動の時代に､小さな一市民が､神様の言葉を受けて臆することなく預言した姿は、今の時代の私たちにも同様に強く語りかけてきています。
その中に救い主イエス・キリストの誕生につながる｢救い主預言｣が出てきます。
2.いと小さき者
今日の箇所には、救い主は「ベツレヘム」で生まれると予告されています。実際に、700年後のイエス様の誕生した場所はベツレヘムの町の家畜小屋でした。
ベツレヘムは「ユダの氏族」すなわち王家の町で、最も有名なダビデ王の出身地でもあります。しかし、それ以外の目立った特徴はなく、基本的には「いと小さき者」と呼ばれる何でもない町に過ぎませんでした。しかし､主イエスはその場所で、神様の約束の通りに救い主としてお生まれになりました。
このことは、イエス様がどのような方かをよく表しています。すなわち誰よりも謙遜に、「いと小さき者」として私たち一人一人のもとに来られる方だということです｡小さな町の、寂しい家畜小屋に､弱い赤ん坊となってお生まれになった救い主。小さな存在である私たち（あなた）のために救い主は生まれました。
3.永遠の主
いと小さき者となられたイエス様ですが、その真の姿は「イスラエルを治める者」すなわち天国の王であり、「永遠の昔」からおられる世界の創造主である神様に他なりません。あなたの造り主はあなたを知っておられ、救い主となられました。
＜思い巡らしてみましょう＞
主はあなたを知っています。主はあなたを愛しておられます。
