神様と語らう

民数記 7章89節

幕屋(移動式神殿)の準備が整い、神の民としての歩みがいよいよ始まるという日、モーセがまず取った行動は神様と語り合うために御前に行くことでした。

1.祈りの世界に入る

主の御前、すなわち「臨在の幕屋」にモーセは入って行きました(89節最初)。それは、現在の私たちが祈りの時をもつことに似ています。今はもう幕屋は必要ありませんが、逆に言えば、いつでも、どこでも、私たちは信じて主の前に進み出れば、祈りの世界に入ることができます。 モーセにとって、それは特別な時間であると同時に、自然ないつも通りのことでもありました。「神様と語る」とは、もちろん本当に特別なことです。なぜなら神様は全てを造られた全知全能の主であるからです。一方で、モーセはそれが「いつものこと」となる程に神様との関係が深く築かれていました。 私たちも深く、豊かな祈りの世界、すなわち神様との語らいの場を特ちましょう。

2.声を聞く

「モーセは神と語るために」幕屋に入りましたが、それはモーセが一方的に語るという意味ではありませんでした。彼はいつものように「神が語りかけられる声を聞いた」のです。 本物の豊かな祈りは「聞く祈り」です。 主の御前に立ち、静まることから深い祈りの世界は始まります。聖書を開いて御言葉に聞くのもよいでしょう。何よりそこで主が語りかける声が聞こえるようにと、思い巡らし、また語りかけることが大切です。

3.贖いの座から

主の御声は「掟の箱」を覆う蓋である「瞬いの座」の上から聞こえました。それぞれ、現在の私たちにとっては、聖書の言葉とイエス様の十字架を思わせる物です。聖書の言葉とイエス様ご自身に注目する時、豊かな神様との語らいに招かれます。

<思い巡らしてみましょう>

祈りの世界を持ちましょう。御声に耳を傾けましょう。イエス様に注目しましょう。