今日を選ぶ

ヨシュア記 24章14~31節

今日の御言葉は「今日、仕える神を選びなさい」とのヨシュアの最後の言葉です。

1.選ぶということ

選ぶとはよく吟味して、他を破棄することです。ヨシュアは主の言葉を伝え、神様がして下さつた事を語り、吟味の材料を提示します。イスラエルの神を「今日、自分で選びなさい」と選択を迫りました。
民は「この方こそ私たちの神です」と主なる神様を選びます。しかし、ヨシュアは更に厳しい警告を発します。全てを与えてくださる神様は、聖なる熱情の神である。そのことを更に覚えて、吟味し選択するようにと忠告を与えます。

2.聖なる熱情の神

熱情の神とは人間の全てを要求する聖なる神を言い表す言葉です。全てを持って人間を愛される神様のことを熱情の神と呼び、その憐みと愛を注いでくださる神様に応答するのが人間です。応答とは神様に仕え、愛することです。この応答がイスラエルはできるのかとヨシュアはつきつけたのです。それでもイスラエルは主なる神様に仕え、それ以外の全てを破棄する選択をし、決断をし、契約を結びます。

3.シケムの契約

シケムとは、アブラハムが、この地で神様から初めて「あなたの子孫にこの土地を与える」と約束された地です。そして今、イスラエルはアブラハムヘの神様の約束が実現した地に立っているのです。そして、契約を締結したのです。
今日の御言葉はイスラエルがヨシュア逝去後もこの契約を破ることなく神様に仕えたと結びます。しかし、「長老たちの存命中は」と述べています。仕えるには時の限定があった。その後の歴史はイスラエルの背信を伝えているのです。

4.今日を選ぶ

イスラエルの弱さは人間の弱さと重なり、自分を見ているような気がする方もおられるでしょう。ところが聖書は人間のいい加減さを強調しているのではない。神さまはその人間の弱さを十分知っておられ、にもかかわらず見捨てず、導かれ、そして、独り子なる神、主イエス・キリストをこの世に遣わし、私たちの弱さ、裏切りをすべて担わせ、私たちを神の子にして下さることを語り続けているのです。
「今日」あなたはこよなくあなたを愛して下さる神さまを愛することを選びますか。昨日でも、十年前でも、明日でもなく、弱い私たちであっても、「今日」私は神の子であると胸を張って、神さまの愛に感謝して生きたいものです。