忍耐しなさい

ヘブライ人への手紙 12章1~3節

鈴木 崇巨牧師

「(人生を)忍耐強く走りぬこうではありませんか」(ヘブライ12・1)。
 人生には忍耐しなければならないことがたくさんあります。神の御子イエス様が地上に来られたこと自体が忍耐強いことを表しています。30年間も人間の生活をなさったことも忍耐の必要な事でした。

気の短い人は忍耐できませんので、まず「柔和な性質」を聖霊によって与えられることを祈り求めましょう。「柔和」と「忍耐」とはつながった言葉です。柔和な人が忍耐できます。忍耐だけしていると苦しみにゆがんだ顔になってしまいます。「神様、私に聖霊の実である柔和を与え、そして忍耐する力を与えてください」と祈りましょう。神様はあなたの祈りを聞いて、やがてあなたに祝福を与えてくださいます。

 どうしても忍耐できないときには、イエス様の十字架の御姿を思って忍耐しましょう。イエス様は十字架上で六時間も忍耐なさいました。
 しかし、忍耐の限界を超えているならば、たとえば殺されるとか自殺しなければならないほどの状況に陥ったならば、その状況から離れることは許されます。逃げ出すことは許されます。それほどの状況は私たちの人生にはまずないか、あっても数少ないと思います。苦しみが襲って来た時に、私たちはまず柔和な心で忍耐しましょう。十字架上のイエス様を思い、限りなく忍耐しましょう。

 神様が私たちの住んでいる世界を創造なさったときに、万物を見て「よし」と言われました。私たちの人生も破局を迎えることはけっしてありません。万事は働いて良い方向に向かっています。それを信じて今の苦しみに耐えて前に向って進みましょう。