神様は語りかける

 創世記35章1~15節   

 ヤコブは旅路の始まりの地であるベテルに戻ってきました。

1.祭壇を造りなさい

 故郷に戻って来たけれども、まだ始まりの地を訪れていなかったヤコブに、神様は「さあ、ベテルに上り、そこに住みなさい」と命じ、そこに「祭壇を造りなさい」と言われたのです(1節)。

 祭壇は神様と向き合い、礼拝する場です。ヤコブはこれまで祝福は求めても、神様と真剣に向き合ってきませんでしたが、最後に神様と格闘し(32章)、取っ組み合う中でついに本当の意味で神様と向き合う信仰者となっていました。そのヤコブにとって、ベテルに住み、そこに祭壇を築くことは神様との関係の集大成でした。

 ヤコブは祭壇を造るにあたり、家族や一緒にいるすべての人々に、偶像の神々を取り去り、身を清めて、衣服も着替えるように言いました(2節)。今まで見過ごしてきたことをリセットし、本当に神様だけを礼拝して生きるものとなるためです。

 今日、私たちにも同じように神様は語りかけています。新しい一歩を踏み出して、神様にきよくしていただき、主と向き合って生きる歩みをはじめましょう。

2.あなたの名はイスラエル

第二に、神様は「あなたの名はもはやヤコブと呼ばれない。イスラエルがあなたの名となる(10節)」と語りかけられました。「イスラエル」とは「神様と闘う」とか、「神様が支配したもう」という意味の名前です。ヤコブはイスラエルと「なった」のです。それは神様の宣言です。私たちも今、神様の民へと招かれています。

3.記念碑を立てる

 最後に神様はずっと約束してきたことをもう一度語られます。それは、ヤコブから「多くの国民の群れ」が起こり、約束の土地を受け継ぐというものです(11~12節)。ヤコブはそのように神様に語られた場所で記念碑を立てました。

 現代の私たち教会は、まさにこの約束された神様の民となり、天国の地を受け継ぐものとされています。あなたも招かれています。ヤコブが記念碑を立てたように、私たちもこの良い知らせをすべての人々に伝えたいと思います。

<思い巡らしてみましょう>

 主の前に出て礼拝しましょう。神の民の祝福を受け取りましょう