人を恐れない

 マタイによる福音書10章26~31節

今週から8月いっぱいまでの夏休み期間中は「イエス様につながる人の生き方」シリーズとして、入門的な内容のメッセージをしていきます。初回の今日は、「人を恐れない生き方」をテーマに聖書の言葉に耳を傾けましょう。

1.人々を恐れてはならない

今日の個所は「人々を恐れてはならない」というイエス様の言葉で始まります(26節)。誰でも人生の中で様々な恐れを持つものですが、特に他人を恐れるということは多くの人が体験する状況だと思います。しかも、ここで語られているのは「自分を迫害してくる」人々のことなので、なおのこと普通は恐ろしいものです。

なぜ、恐れるなとイエス様は言うのでしょうか。第一の理由は、「隠されているもので知られずに済むものはないから」です。悪事は隠されていても、神様は知っておられます。最終的に神様は正しく公平に裁かれます。また、逆に神様の正しさと救いは隠そうとしても明らかにされます。

2.神様を恐れなさい

 人間は、誰かの体は殺しても、魂まで殺すことはできませんが、神様は「魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方(28節)」だとイエス様は言います。本当に恐れるべき相手を間違えるなということです。目に見えるものだけ信じる生き方は、実は視野を狭くし、いったん人や何かを恐れればそれに支配されてしまうものです。しかし、私たちの生涯の始まりの前から、終わりの後まで見据えてくださる神様を信じる人(恐れる=畏れる人)は、かえってゆるしと自由を与えられるのです。

3.一羽の雀さえ

 たった一羽の雀でさえ、父なる神様の「お許しがなければ、地に落ちることはない」とイエス様は言います。まして、神様は私たちを雀にはるかにまさって大切にしておられるのです(29~31節)。神様はあなたを、命を捨てても惜しくないほど、愛しておられます。誰よりも力と権威のある方が、誰よりもあなたを気に懸けているのですから、恐れることはないのです。

<思い巡らし>

人を恐れていませんか。

神様に目を向けていますか。

神様はあなたに誰よりも目をむけています。