すべての民を

マタイによる福音書28章16~20節   

 イエス様の「弟子」をテーマに御言葉に耳を傾けましょう。

1.教会の使命

 今日の個所はイエス様が復活した後、天に帰って行かれる前に弟子たちに語った言葉が記されています。言い換えれば、教会に与えられた使命です。それは、「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい(19節)」という言葉でした。教会の使命は「すべての民をイエス様の弟子にする」ことです。

 続けてイエス様は、その使命をさらに具体的に語りました。「彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け」、「あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい(19~20節)」という内容です。信仰を持って洗礼を受けるように伝道し、またそこから始まるイエス様の弟子(クリスチャン)としての歩みを建て上げていくことです。教会はイエス様の弟子となり、弟子とする使命を持っています。

2.弟子とは

 別の個所でイエス様は、弟子とは「自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたし(イエス様)に従う」人だと言いました(マタイ16:24)。「自分を捨てる」とは、自分を自分の主人とする生き方から、イエス様が主人である生き方に変えていくことです。「自分の十字架を背負う」とは、神様に与えられた使命に応えていくということです。すべての民をイエス様の弟子とする使命に、それぞれが自分の置かれた場所で、どのように応えていくことができるのか考えることが大切です。

そして「イエス様に従う」とは、何となくではなく、聖書をとおして言葉をよく聞き、それに現実的に応えていく生き方をすることです。キリスト教という宗教の信者になるというより、ただシンプルにイエス様に従う生き方を始めましょう。

3.いつも共にいる

 イエス様はこの使命を言いっぱなしにする方ではありません。「わたしは世の終わりまで、いつもあなたと共にいる(20節)」と約束されました。一人では不安な一歩もイエス様と一緒に、そして教会である一人一人が共に踏み出しましょう。

<思いめぐらしてみましょう>

 どのように使命に応えますか。自分は、また他の人に伝えるには。