命の希望

 マルコによる福音書12章18~27節  

 

 先週に引き続き、今年度の主題聖句である「信仰・希望・愛」についてのメッセージです。今週は「希望」についてお話しします。

1.地上の命

 私たちは、この地に命を受けて、今を生きています。この地で生きる命には、誕生し、そして死に向かい歩んでいきます。肉体をまとい、この地上で生きる命には必ず死があり、肉体は滅びるのです。

2.永遠の命

 イエス様の復活にあずかる命、これこそ「永遠の命」です。永遠の命は、神様から与えられる命です。今日の箇所では、復活を受け入れず、モーセ五書だけに神様の権威を認めるサドカイ派の質問に対して、イエス様が教えてくださいました。イエス様は、彼らの得意分野であるモーセ五書に含まれる出エジプト記モーセの召命の箇所を引用し、「燃え尽きない柴」(出エ3:2~3)「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」(出エ3:6)を「永遠の神」そして「生きて働かれる神の臨在」を教えます。モーセ五書(律法)は、神として礼拝する信仰の対象ではなく、もの地で生きる罪ある人間のために、与えられた神様の啓示であることを教えます。私たちの信じる神様は、この地を創造され、時を超えて、今も私たちと共に歩まれる生ける神です。そして、神様を信じ、神様の働きがあって、復活を信じることができるのです。そして神様から「永遠の命」を受け取ることができます。

3.命の希望

 永遠の命に生きることは、生きて行く力となります。なぜなら、この地で解決できない痛み、苦しみは、神様が再び来られた後の新しい地(黙21:1~4)では、すべてが完全に癒されるからです。永遠の命を受け取り、主の御手の中で生きて行くことは、私たちの生きる希望なのです。

<思い巡らしてみましょう>

 あなたは生ける神を信じていますか? 復活を信じ、永遠の命を受け取りますか?