わが霊を注ぐ

ヨエル書2章23~3章2節  

 

 ペンテコステ(聖霊降臨祭)です。主から受けている大きな恵みを覚えましょう。

 1.今日がその時

 イエス様の時代より前、旧約聖書の中で既に、やがて聖霊が全ての人間に与えられることが約束されていました。その一つが今日の個所、ヨエル書です。「その後、わたしはすべての人にわが霊を注ぐ(1節)」と書いてある通りです。

 「その後」とは、神様が私たちの罪の罰を代わりに償われた後ということです(25節)。つまり、イエス様が十字架で私たちの罪を代わりに償った後、「今」がその時です。もう少し詳しく言えば、使徒言行録2章に書いてある、最初の教会に聖霊が注がれた時から、今に至るまでの2000年にわたって、その約束が果たされ続けているのです。

2.わが霊を注ぐ

 主が「わが霊」という通り、聖霊は「主なる神様ご自身の霊」です。それは実態のない怪しいものではなく、目には見えなくとも確かに今、存在しておられる方です。しかも、ただ「ある」のではなく、私たち以上に私たちのことを愛し、思い、考えて、私たちの人生に関わっておられる、生ける神様ご自身です。

3.すべての人に

 その聖霊は「すべての人に」注がれます。それは、老若男女の誰でも、またどんな社会的な立場にある人も、等しく主の霊が注がれるのです。信じる者、また求める者には、誰でも聖霊が与えられるのです(ルカ11:9~13)。

4.預言と夢と幻

 聖霊が注がれると「息子や娘は預言し、老人は夢を見、若者は幻を見る(1節)」と記されています。聖霊は私たちに聖書の語る主の真実を悟らせてくれます。そして、私たちを信仰に導き、さらに深く主の御心を悟らせてくれます(Ⅰコリ2:10)。

 また、人の人生をはるかに超えた大きな主の計画を示してくださり、その中で私たちが果たすべき使命までも与えてくださるのです。それは主を証しする力です。

<思い巡らしてみましょう>

 聖霊を求め、また信仰をもって受け取るものとなりましょう。