父の名を呼ぶ特権

ガラテヤの信徒への手紙4章1~7節  

 

アドベント(待降節)第四週です。クリスマスとは何かをあらためて確認します。

1.神の子、人間となる

 今日の聖書箇所には、クリスマスの日、「神は、その御子を女(マリア)から、しかも律法の下に生まれた者(人間)としてお遣わしになりました(4節)」と書いてあります。

 そうです。クリスマスはよく、「イエス・キリストの誕生日」と言われますが、それは「神様が人間となった日」なのです。

なぜ、人間となったのでしょうか。その理由は、人間である「わたしたちを神の子となさるため(5節)」でした。奇想天外な話に聞こえます。しかし、事実、神様はあなたが人間なので、あなたを救い、神の子とするために、人間になったのです。

2.父の名を呼ぶ特権

 神様の子どもとされるのは、どんなに素晴らしいことなのでしょうか。

 それは、私たちに、神様のことを「アッバ、父よ」と呼ぶ特権が与えられていることだ、と聖書は教えています(6節)。アッバとは、今でいえば「パパ」とか、「ねえ、お父さ~ん」というように、親しみを込めて家で父を呼ぶ呼び方です。

 イエス様を信じて受け入れる人は、神の子となります(ヨハネ1:12)。その人は神様に親しみを込めて「お父さん」と呼ぶものとされたのです。

3.全財産の相続人

 「子であれば、神によって立てられた相続人でもあるのです(7節)」と聖書は語ります。それは、「全財産(1節)」の相続人です。

 神様の全財産とは、文字通り、すべてです。イエス様をお迎えし、神の子となった者は、天国も、永遠の命も、神様ご自身を、自分のものとするのです。それは、もちろん自分勝手な財産になるという意味ではありません。神の家族として、そのすべてを共に受けとるということです。

 クリスマスは、神様があなたのために人間になった日。そして、あなたが神様の子どもとして、相続人と認められる時です。信仰によって、受け取りましょう。

<思い巡らしてみましょう>

クリスマスはあなたのために、神様が人となられた日です。