地を裁くため

詩編 96篇1~13節   

 

アドベント(待降節)第二週目です。主を迎える呼びかけの詩編に注目しましょう。

 1.主を迎えて!

 「国々にふれて言え、主こそ王と(10節)」「(喜び歌え)主を迎えて(13節)」

 このように、この詩編は主なる神様を王として迎えよう、と呼びかけます。呼びかけられている相手は、「すべて」です。「全地よ」、「国々に」、「諸国の民に」といった、すべての人々への呼びかけであり、また「天よ」、「海とそこに満ちるものよ」といった神様の造られた自然や世界全体への呼びかけでもあります。

 もちろん、「すべて」ですから、私たち一人ひとりへの言葉でもあります。私たちは自分に向けてこの詩編を共に祈り、また、全地に向けて祈りましょう。

 今こそ、あなたが主を王として迎える時です!

2.地を裁くため

 では、迎えるべき主は何のために来られるのでしょうか。

 「主は来られる。地を裁くために来られる(13節)」と語られています。裁くとは、正しいものを正しいとし、逆に罪には罰をもってのぞむことです。わたしたちが皆、正しいものであれば、恐れることはありません。しかし、それでは果たして恐れずにすむものなどあるでしょうか。

 すべての人には罪があると聖書は明確に語っています。では、主が地を裁くために来られるのは、とても喜ばしいことに思えません。ところが、私たちはイエス様がどのように「地を(私たちを)裁いたのか」を知っています。

 イエス様は私たちの受けるべき罪の罰を代わりに受けました。代わりに裁かれたのです。主イエス様は確かにこの地上に来られました。まさにクリスマスの良いお知らせです。その真の意味は、私たちを赦して代わりに裁かれる方の誕生でした。

3.歌い、語り伝え、ひれ伏せ

 この詩編の呼びかけに応答して、イエス様を王としてお迎えしましょう。そして、賛美を歌い(1~2節)、その救いの業を語り伝え(2~3節)、心から礼拝をささげましょう(7~9節)。

<思い巡らしてみましょう>

イエス様は身代わり裁かれてくださる王です。お迎えしましょう!