福音を伝える

ローマの信徒への手紙1章16節

今年度の主題聖句です。「福音」とは何でしょう。信仰の核心に迫りましょう。

1.福音

 「福音」とは「よい知らせ」を意味する言葉です。聖書に書かれた元の言葉、ギリシア語では「ユアンゲリオン(エヴァンゲリオン)」、英語では「ゴスペル(good spellに由来)」です。本来、勝利の知らせや子どもの誕生の知らせなどを意味する言葉でしたが、そこから「よい知らせ」全般を意味するようになりました。そして、今日の箇所をはじめ、聖書の中で「福音」といえば「イエス様の救い(特に十字架と復活を通しての救い)」を指しています。

 

2.福音を恥としない

使徒パウロは「福音を恥としない」と力強く宣言しています。逆に言えば、恥とする人も少なからずいたのだと思います。クリスチャンが少数派である日本では、多くの信仰者がそのことに共感するのではないでしょうか。
イエス・キリストの福音は、信じない人には荒唐無稽で愚かしくすら感じるかもしれません。「神が人となり、わたしたちの罪をゆるすために十字架にかかり、復活して天国の永遠の命を与える約束をしてくれました」確かに、夢のようなお話であり、それを信じる人も夢でも見ているような変人に思われるかもしれません。そう見られることを恥ずかしいと感じることがあるものです。
しかし、イエス様の十字架と復活の福音は夢ではなく現実です。だから、わたしたちはイエス様を恥ずかしいとは思いません。また思っている場合でもありません。

 

3.信じる者すべてに救いをもたらす神の力

 この福音は「信じる者すべてに救いをもたらす神の力」です。才能や性別、年齢や国籍、言葉や民族、どんな地上の違いも関係なく、この福音を信じる人には救いが与えられます。それは人の力ではなく、神の力による真実で実行力のある約束です。だからこそ、恥と思わないばかりか「よい知らせ」を皆に知ってもらいたいと願います。イエス様はあなたを愛し、救いを与えます。福音を受け取りましょう。

 

<思い巡らしてみましょう>

福音は良い知らせです。福音を信じて受け取り、また伝えましょう。